親知らずとは、中央の前歯から数えて8番目に生えている永久歯を指します。一般的には10代後半から20代前半で生え始めることが多く見られます。
もし真っ直ぐに生えていれば問題ありませんが、残念ながら多くの患者さまのお口の中では斜めに生えてしまったり、歯ぐきの中に埋まった状態になっています。さらに、口の中の一番奥にあるため歯磨きが難しく、虫歯や歯周病になるリスクが高いのがやっかいです。
また、歯肉の腫れや痛みなどのトラブルの原因にもなりやすいため、多くの場合は問題を防ぐ目的で抜歯を推奨しています。ただし、親知らずの抜歯は歯の位置や状態により難易度が異なるため、専門的な知識と技術が必要です。
したがって、信頼できる歯科医院を選ぶことで、痛みの少ない上手な処置を受けられる可能性が高まります。抜歯後は歯科医師の指示に従って、しっかりとしたアフターケアを受けましょう。
親知らずの抜歯は、日本口腔外科学会認定の「口腔外科認定医」「口腔外科専門医」双方の資格を持つ歯科医師が担当します。
難易度の高い親知らずの抜歯は、通常であれば総合病院への紹介が必要とされています。
しかし、当院の歯科医師は大学病院や都立病院での親知らずの抜歯の治療経験が20年以上、数千本と豊富なため、他院では治療を断られた難しいケースにも対応することができます。
親知らずの抜歯でお悩みの方は、ぜひご相談ください。なお、4本の親知らずを一気に抜歯されたい場合や、重度の全身疾患がある場合は、患者さまの安全を最優先に考え大学病院等をご紹介することがあります。
口腔外科担当医 細木 美佐
・資格 歯学博士(東京医科歯科大学)
(社)日本口腔外科学会 認定医・専門医
・所属学会 日本口腔外科学会
日本顎変形症学会
・経歴 東京医科歯科大学(現 東京科学大学)卒業
東京医科歯科大学附属病院 口腔外科
市立甲府病院 歯科口腔外科
東京都立大久保病院 歯科口腔外科医長
治療中の痛みを軽減するには麻酔が有効ですが、この麻酔注射自体が痛いと感じる方も少なくありません。
当院は表面麻酔や効果の高い麻酔法、リラックス麻酔などを組み合わせることで、できる限り痛みを少なく、また恐怖心を抑えた治療を受けられるよう心がけています。
麻酔注射の前に、歯茎に塗るタイプや貼るタイプの表面麻酔を使用します。歯茎にあらかじめ麻酔がかかるので、注射の針が刺さる痛みを軽減できるのが特徴です。
治療をする歯によっては、麻酔が効きにくい場合があります。当院では、通常の麻酔よりも効き目が良い「伝達麻酔(でんたつますい)」を行えるのが強みです。
「麻酔が効かなくて痛かったらどうしよう…」と不安な方も、安心して治療を受けていただけると思います。
日本歯科麻酔学会「認定医」である院長による、治療に対する不安を和らげる「リラックス麻酔」(静脈内鎮静法、セデーション)にも対応しています。
リラックス麻酔を用いると、治療中の精神的な緊張を取り除くことが可能です。薬の効果でストレスが軽減されるので、患者さまはリラックスした気持ちで治療に臨めます。
治療への恐怖心が強い方も、より安心して来院いただけるかと思います。
当院は、患者さまの身体への負担を最小限に抑え、腫れや出血を抑制する治療を行っています。短時間で抜歯を完了させるため、痛みや負担も最小限に抑えられるのが特徴です。
歯を抜いた後は、ご希望により「テルプラグ」と呼ばれるスポンジ状の保護材を使用しています。「テルプラグ」には抜歯後の傷口をふさぎ、抜歯後の痛みを軽減させ治癒を早める効果があるとされています。また、抜歯後には痛み止めを処方し、術後の不快感を軽減させる配慮も欠かしません。腫れを可能な限り軽減させるお薬を使用することも可能です。
こういった工夫から、抜歯後の腫れや痛み、不快感を最小限に抑えています。傷の治りも早くなるため、日常生活をより快適に過ごせるかと思います。
親知らずの抜歯は高度な外科手術です。虫歯治療などの一般歯科診療とは異なる専門的な知識や技術を必要とします。
また、より安全に治療を行うためには、手術の際に使う機器の整備も欠かせません。
当院では手術中の重大な事故を防ぎ、より安全に、お身体への負担が少ない治療を行えるよう、以下の設備を取り揃えています。
手術中は、患者さまの顔色等の見た目だけでは、お身体の状況を管理できないことがあります。
そのため、心拍数や体温、血圧、酸素飽和度、心電図を常に測定・記録できる生体モニターを導入しています。
万が一何か異変が起こった際も迅速に対処できるため、より安全に手術を行えるのが当院の強みです。
医療機関内で別の疾患に感染してしまうことを「院内感染」と言います。私どもは予防対策に力を入れ、院内感染のリスクを可能な限り減らしています。
院内感染は主に治療器具の細菌汚染が原因です。そのため当院では、すべての治療器具において滅菌消毒処理を徹底。血液や唾液による汚染の除去に努め、きめ細やかな消毒・滅菌を行っています。
歯を削る際に使用する「ハンドピース」についても、患者さま一人ひとりの治療ごとに綿密な滅菌処理を実施しています。
滅菌器での処理が困難なコップや手袋などはディスポーザブル(使い捨て)製品を採用。さらに治療中は口腔外バキュームを活用し、削りカスの飛散を最小限に抑える工夫も行っています。
また診療台には水消毒システムを備えました。歯を削る際やお口の洗浄時に使用する水路を消毒し、ホース内の微生物の繁殖を抑制しています。これにより清潔な水の供給が可能です。
このように複数の対策で院内感染予防に取り組み、患者さまに安心して治療を受けていただける環境づくりに努めています。
あごのスペース不足により親知らずが斜めに生えていたり、一部歯ぐきや骨の中に埋まった状態になっていると、汚れが溜まりやすくなります。その結果歯肉の炎症を起こし、痛みや腫れが出てきたり、虫歯や歯周病の原因にもなります。また、親知らずが手前の歯を押して歯並びに影響を与えることもあります。
こうした問題を防ぐために抜歯が必要となるケースが多いのです。
抜歯後は安静にし、激しい運動や喫煙、アルコールを控えることが大切です。患部を清潔に保ち、柔らかい食事を心がけることも回復を促進します。
処方された薬がある場合は指示どおりに服用してください。
これらの注意点をお守りいただくことで、治癒までの期間を短縮し、合併症のリスクを減らすことができます。
親知らずの場所や状態によって異なります。あごの骨に埋まっている下の親知らずの場合は、1~2週間程度腫れや痛みが続くことがほとんどです。
抜歯後2~3日後に腫れと痛みのピークを迎え、その後少しずつ落ち着いてくるのが一般的です。まっすぐ生えている上の親知らずの場合、抜歯で腫れることはほとんどありません。
ご希望に応じ、腫れ予防のお薬を使用することもできます。使用することで腫れ、痛みの症状を軽くすることができます。
個人差もありますので、気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。
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